昭和のヤンキー文化を現代にこう伝えてみた【女子編】

昭和の女ヤンキー ライフ

昭和80年代のヤンキー、それは時代の「激動の青春シンボル」。
校庭をバイクが駆け抜け、廊下はパーマをあてたヘアや剃りこみであふれ、長いスカートも、すべてが反逆のシンボル。
特にその中心にいたのは、なんと言ってもヤンキー女子たち。

彼女たちのド派手ないでたちと強気な態度は、まるで昭和を彩るスパイスのよう。ついには国民的ドラマ「積み木くずし」にまで発展しました。
この記事で、80年代前半のヤンキー女子がいかにしてその時代のアイコンとなったのか、その秘密に迫ります。



昭和のヤンキー文化は校則違反が基本

「ルール?それって食べ物?」そんな感じで80年代前半のヤンキー女子たちは校則を破ることに日々挑戦していました。

授業は聞かない、というか廊下にでてダベる。パタパタと音を立てて廊下を歩く。学校にとっては他の生徒に迷惑きわまりない存在だったのです。
で、ますます先生と対立していくという構図ですね。そう、目に余ってなんぼだっかから。

昔のヤンキー文化は社会に反発が基本

社会が「こうあるべき」というレールに縛られることを嫌ったヤンキー女子。彼女たちは、反逆のアイコンとして、自分たちの憤りを、校則違反という表現で先コーに、学校にぶつけたのです。

処女とかダサいって時代でした。とうぜんヤンキーの彼がいるのがおきまりですから、シャコタンのヤン車で彼氏がお出迎えも日常でした。(だいたい放課後まで学校にいない)

昭和のヤンキー文化は親に反発が基本

「うちの親、マジムカつく!」そんなセリフとともに、家庭の規則もまた破壊対象。
夜更かしは当たり前、朝は二度寝。親の期待を裏切りまくり彼女たちは自分たちの独立を主張していたのです。

80年代ヤンキー女子の髪型と制服の着こなし方

ヤンキー女子、またの名をスケバンの髪型は天使の輪ってなに?状態で、髪の毛はパーマやブリーチでいたんでなんぼでした。(もちろんどっちも校則違反)

しかしその圧倒的な存在感がクラスの中でも一目置かれるもので、上着が短く、スカートはぞろびくほどの長さのいでたちでリーダーシップを誇示。まさにクイーンの風格を漂わせていました。

セーラー服のリボンの結び目を極力小さく、またはリボンさえとっぱらう、それがヤンキー女子だったのです。

昭和のヤンキー座りの特徴

あぐらをかくだけでなく、座り方一つにもその精神性を表現するヤンキー女子。
校庭の隅でタバコを手に、足を投げ出し、まるでこの世界の王者のように周りを見下ろす、その座り方からは、彼女たちの自由奔放さと強い精神が感じ取れました。(注:ヤンキー座りってデブはできません)



昭和ヤンキー女子はこうだった SNSでの時代を超えたヤンキー愛

昭和ヤンキー女子はSNSでもいまだに人気です。
時代を超えたヤンキー愛 昭和のヤンキー女子文化はSNSでも引き続き人気を博しています。
彼女たちの古き良き時代のスナップショットや、当時の挑戦的なスピリットを感じさせる投稿が、今でも多くのいいねを集めています。

昭和ヤンキー女子は国民的ドラマ「積み木くずし」を生み出した

昭和のヤンキー女子たちの生きざまは、国民的ドラマ「積み木くずし」を生み出しました。このドラマ、実話なんです。当時の超ベテラン俳優さんの一人娘のノンフィクションだったこともあり、社会に大きな影響を与えました。

もう見るのも目を覆いたくなるほどの不良ぶりで、スケバン役の高部知子の圧倒的な演技力で中高生をクギズケにしたのです。あまりの荒れっぷりなのでとても今の時代では絶対TVで放送でしょうが。

彼女の生の声と生活が反映された作品で、多くの視聴者に彼女の現実を伝え、若者やその親世代にも共感と助長を呼びました。

 昭和ヤンキー女子は喧嘩上等文化

昭和のヤンキー女子にとって、喧嘩は自己主張の一つの形。彼女たちは自らの権利を守るため、また自分たちの居場所を確保するためには体を張ってでも立ち向かう姿勢を持っていました。でも大体の理由が、「なんか気にいらない」、それだけです。
その不屈の精神は多くの人に語り継がれています。

しらたま

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 昭和ヤンキー女子のまとめ

若者文化は、その時代の社会の空気感を映す鏡のようなもの。昭和のヤンキーたちと令和の若者を比較すると、その違いはまるでドラマの一幕のようでもあります。

昭和80年前期の日本全国のヤンキーたちは、学校が戦場で教師への反抗は日常茶飯事。
一方で、令和の若者たちは、どちらかというとデジタルの世界で戦っています。
インスタ映えするカフェの一角が彼らのステージで、スマホは常に手放せないアイテム。反逆よりも共感を求め、SNSでの「いいね!」が彼らの勲章です。

昭和のヤンキーたちが直接対決を恐れなかったのに対して、令和の若者はオンラインでのバトルを選びます。昭和のヤンキーは「積み木くずし」で人としての道をはずしかけている10代の女学生を演じたなら、令和の若者は「バーチャル喧嘩」を演じるかのように、キーボードを駆使して時には見えない敵と戦います。

昭和と令和、時代が変われども若者のエネルギーは変わらず、ただ表現の仕方が時代とともに進化しているのです。
昭和も令和も、時代の流れに乗りながら、若者たちは自分たちの色を世界に塗り替えていく。それぞれの時代を生きる彼らが放つ光は、未来への明るい道標となり、またその未来に軌跡をのこしていくでしょう。